愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
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「、、、、寝たか。」
暫くすると吐息が聞こえ始めた。
初めて抱きしめた小さな身体は、想像以上に柔らかくその所為で体が熱を持つ。
「、、寝てる女に、、何盛ってんだっ、、。お前も、、何普通に寝てんだよ。」
安心して眠る真澄に苛立ちを覚える。
手を出そうと思えば出来たが、何故かそれを躊躇してしまう。
触れたら壊れそうで、、、怖い。
そんな純情な感情が芽生える。
海生にバレたら腹を抱えて笑われそうだ。
大事にしたいという感情とは無縁だと思っていた。
誰にも渡したくない。
あの無邪気な笑顔を見るのも。
必至なよこ顔を見るのも。
こうやって触れていいのも。
俺だけでいい。
そんは真っ黒な独占欲に支配されながら、眠れぬ夜が更けていった。