愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
「お、お会いしたかったですっ、、、!仁さんのお友達の海生さん?、、、ですよね!?仁さんがそう呼んでらっしゃいました。」
「そう、正解〜。瀬川 海生です。あいつとは昔から腐れ縁なんだよ。、、、仁の事なら何でも知ってるよ。この仕事に誘ったのも俺だからね?向いてるよね、、、この仕事。」
彼の言葉にブンブンと顔を上下に振って頷く。
「、、、君のことも少し聞いてるよ。結婚したんだってね?あんなに冷たい態度取ってたのに急に入籍したとかいうから、飲み物吹いちゃったよ。あいつの理由は大体分かるけど、君は?どうしてあいつを選んだの?君みたいに可愛くて、その有名な名前を出せば、、、誰だって結婚してくれたんじゃないかな?」
笑顔なのに目が笑ってない。
もしかして薄々気づいているのかもしれない。
彼がモデルに誘ったと言うことは、きっと〝ShinonOme〟の噂も聞いているだろう。
冬なのに、うっすらと汗が出る。