愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
困ったように笑うと彼は小さな私を無表情で見下ろす。
「それであいつに抱いてもらって長身の子供を作ろうって訳だ。それはそれは、、、萎えるね?そんな目的の為に抱くなんて。まだ、快楽を求められる方がマシだ。」
「、、、そうですね。最低な事を強要している事は、自覚しています。でも、、、ただ長身なだけでは駄目で、彼は祖父母の代まで長身。隔世遺伝だって心配要りません!私と私の祖父にさえ似らなければ。」
「それで、、、あいつね、、、。」
低い声で呟く海生。
「入籍してから1ヶ月くらいか?一緒に住んでるって言ってたからもう何度も抱かれた?そして明日は盛大に新作発表。、、、思い描いていた通りに事が進んで笑いが止まらないんじゃない?」
クスクスと笑う海生の言葉に苦笑いを浮かべる。
そんな私に気づいて、怪訝な顔をする。