愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~


「、、、いわゆる勝負服ってやつか。そんだけ小さいと着る服も困るんじゃないか?それ、、見たことない服だけどそんなの持ってたんだな。」


また少し嫌味口調で言われ、溜息をつく。







「小さいのは特に苦労しませんよ?子供服も今は大人っぽい服も多いですし、XSも普通に置いてありますからっ。これは自分で合間に作ったんです。流石に子供服にという訳にはいきませんし。」



そっぽを向きながらコーヒーをテーブルに置くと優しい声が響いた。






「そうか、道理でいいデザインの服だと思った。、、、よく似合ってる。」


顔を上げると優しいのは声だけじゃなくて、表情も柔らかく優しい顔をしていた。






胸が高鳴って咄嗟に下を向く。


彼の仕草一つ一つにドキドキして、翻弄される。


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