愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
1ヶ月前に知り合った彼の表情だったり、言葉だったりに一喜一憂している。
好きが溢れる。
この新作発表が終わったら、いまの自分の気持ちを正直に伝えようと決心した。
自分もコーヒーだけ口にして、彼の運転する車で会場へと向かった。
本番を目前にして会場は慌ただしく、急ピッチで準備が進められていた。
2人も会場入りして、各々に準備を始める。
続々と関係者やメディアの人間が会場の観客席に座り、席は満席。
この注目度の高さから、転ければもう〝ShinonOme〟は終わりだ。
いざその事に気づいてしまうと、身体が震え出し吐き気さえしてきた。