愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
「先生っ!?早くっ、、、、!」
スタッフの大きい声で、自分の震えが止まっているのに気づく。
そして我に返って次の準備をする。
「はいっ、、!次はこれでいきます。急で申し訳ないのですが音はコレに変えてください。それから、、、。」
仁の温もりに、あの力強い声に、、、背中を押された。
安心して緊張が和らいだ。
私だって負けてられない。
仁の魅力を120%引き出す。
それが私の仕事。
仁が口角を上げ、幕へと戻ってくる。
「なんだ、、ようやくか。随分と遅かったな。」