愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
そう言って食い下がる隣に座っていた男性スタッフが彼の腕を掴む。
そんな男性をひと睨み。
「いえ、、、、またの機会に。」
彼の威圧的な低い声に男性は即座に手を離す。
そして彼はスタッフ、関係者に一礼してスタスタとその場を後にした。
「俺も飲んでるから車は明日取りに行く。その辺に泊まっていくか。」
「、、、うん。」
軽々と抱き上げたまま、タクシーに乗り込み近くのホテルの行き先を告げる。
彼の匂いと温もりにまぶたが閉じそうになる。
「相当酔ってるな。小さいから酔いが回るのも早いのか?」
「、、、うん。」