愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
いつもなら食いついてしまう嫌味も聴き流せてしまう。
呆れたようにため息をついて、そっと大きな手が頭の上に乗った。
「もういい、寝ろ。着いたら起こすから。」
「うん、、、。」
なんだか心地よくて、眠ってしまうのが勿体なく感じた。
少しの間眠っていたようで、気づけばホテルの一室にいた。
辺りを見回すと彼の姿がなく、浴室からシャワーの音が聞こえホッとした。
流石に夫婦なのだから部屋は別ではないと思っていたが、案の定ベッドは2つ。
それが物凄く悲しい。
でもまだ酔いが抜け切れてないのか何故か今日なら自ら誘える気がした。