愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
新作発表は大成功だったし、ショップ女性のオススメの下着だって身につけてる。
寧ろ今日しかない。
そう自分に言い聞かせ、勇気を振り絞り着ていた服を脱いだ。
そして照明を落として、彼を待つ。
その時間が何時間にも感じられた。
ようやくシャワーの音が止み、ガチャっという音がして彼が部屋に戻ってきた。
付けていたであろう照明が消え、寝ていた筈の自分が起きていた事に驚いたのか一瞬彼の動きが止まった。
先程から暗闇で待っていた私には、目がその暗さに慣れてきていて彼の姿から表情までもハッキリと見える。
ホテルのバスローブを羽織った彼。
前が少しはだけていて鍛えられた肉体が惜しげもなく見えている。
それだけで鼓動が高鳴る。