愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
下着姿に目を見開いたものの、表情を歪め直ぐに視線を逸らされた。
「なんだ、まだ酔ってるのか、それとも寝ぼけてるのか?暖房が効いてとはいえ朝は冷える。ちゃんとガウンでも羽織って寝ろよ。」
そういって掛かっていたホテルのガウンをベッドに投げられた。
これは拒否されたのか、、、?
経験が豊富ではない私には分からない。
見すぼらしいから着ろという事?
酔っていると迫っても、早く寝ろと子供扱いされ相手にされなさそうだ。
だったら手段は1つ。
優しい彼ならきっと受け入れてくれる。
少し良心が痛んだが、もうこれしかない。
意を決してゆっくりと彼に近づく。