愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
それでも、、全てを投げ打ってでも、この人の温もりが欲しい。
そこに愛がなくても、抱かれたいと思った。
もう頭の中には〝ShinonOme〟の未来がどうとかそういうものは全くなくて、ただ純粋にこの人に女として扱われたい。
そんな身勝手な欲望しかない。
黙り込んでいた彼が手を振り払う。
そんな姿に身体がビクッと反応した。
彼はそのままその場を離れ備え付けの冷蔵庫から水を取り出し、一気に飲み干した。
そして振り返り無表情な顔で言葉を吐き捨てた。
「そうだったな。来い、抱いてやる。」
そのまま小さいシングルベッドに手を引かれ、少し乱暴に倒された。
誘う事には成功したが、肝心な事は彼が反応してくれないとどうしようもない。