愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~


それでも、、全てを投げ打ってでも、この人の温もりが欲しい。

そこに愛がなくても、抱かれたいと思った。












もう頭の中には〝ShinonOme〟の未来がどうとかそういうものは全くなくて、ただ純粋にこの人に女として扱われたい。

そんな身勝手な欲望しかない。






黙り込んでいた彼が手を振り払う。

そんな姿に身体がビクッと反応した。










彼はそのままその場を離れ備え付けの冷蔵庫から水を取り出し、一気に飲み干した。






そして振り返り無表情な顔で言葉を吐き捨てた。


















「そうだったな。来い、抱いてやる。」




そのまま小さいシングルベッドに手を引かれ、少し乱暴に倒された。


誘う事には成功したが、肝心な事は彼が反応してくれないとどうしようもない。

< 132 / 330 >

この作品をシェア

pagetop