愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
一息ついて、机に身体を預けていると携帯が鳴った。
「はい、東雲です。お世話になっております!そうですかっ!分かりました。今から伺いますのでお待ちください。」
電話を切って、慌ただしく出かける支度をしていると彼が帰ってきた。
そして作業場に顔を覗かせる。
「、、、珍しく此処にいると思ったら、出かけるのか?」
「おかえりなさい、仁さん。久しぶりにオフだったもので落書きしてたら呼び出しが、、。」
「どこに行くんだ?乗せて行ってやる。」
忙しい所為でずっとすれ違いの生活をしていた為、嬉しい提案に自然と頬が緩む。
「、、、、いいんですか?では、、、。」
行き先を告げ喜んで仁の後ろをついて歩く。
嬉しさのあまり、ニヤニヤと笑みが止まらない。