愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~


「車で行けるのが、そんなに嬉しかったのか?」


ニヤニヤしていたのが速攻バレて、下を向く。














〝貴方と一緒なのが嬉しい〟





、、ただそう言えたらいいのに、彼を困らせてしまいそうで黙り込む。






「まぁ、なんだっていいが何処に向かえばいいんだ?」

「此処から20分程かかる、縫製場です。先祖代々〝ShinonOme〟服の裁断から縫製、特殊加工に最終チェックまでこなしてくださる、無くてはならない方々がいらっしゃる所です。仁さんは、初めてだったですね?」

「やっぱ工場生産じゃないんだな。」

「はい、手縫いの作業も多いので縫製工と言われるプロの皆様におねがいしています。あの職人技は見て損しないですよ?初めて見た時、感動しました。」






つい興奮して、熱く語ってしまって慌てて声のボリュームを下げた。

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