愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
「、、、いいえ、私は幸せ者だなと思いまして。こんなに優しくて素敵な方が旦那様だなんて。バチが当たるんじゃないかって少し怖くなったんです。ねぇ、、?仁さん、仁さんが欲しいモノって何?私ばっかり貰ってばっかりで申し訳ないの、、、。何か、、、ない?」
「縫製場に行って、また家族でも思い出して気が滅入ってるのか?本当、、しょうがねぇやつだな。ほら、降りろ。部屋に戻ったら、久しぶりに抱き締めてやるから。」
そう言って手を差し伸べられた。
それに遠慮気味に、そっと自分の手を添える。
「今日は良いもん見せて貰ったから、うんっと甘やかしてやる。お前は?真澄は、、、何が欲しい?」
部屋に着くなり、耳元で囁かれ玄関で優しく抱き締められた。