愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
シャワーを浴び終えて、部屋へ戻ると携帯が鳴った。
その音を探すと、ソファーに置き去りにされた彼の携帯。
手に取りディスプレイを確認すると、〝父親〟と出ている。
あんなに家を出たがっていて、縁を切れて良かったといっていたのに番号は消していなかった?
やっぱり、、、、心配だったのかな。
切れては鳴ってを続ける携帯。
こんだけ掛けてきているんだから、緊急なのかもしれない!
そう思い携帯を手に取り耳に当たる。
「、、、はい。初めまして、仁さんの妻の東雲真澄と申します。仁さんは、今此処にはおりません。急用でしたら、連絡を取りましょうか、、、?え?私、、ですか?はい、構いませんが、、、はい、分かりました。では、失礼します。」