愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
彼の父親と別れて部屋に戻り作業に取り掛かっていると仕事を終えた仁が帰っていた。
そんな彼が作業場から顔を出す。
「お帰りなさい、仁さん。お疲れ様です。仮眠でも取られますか?それともお風呂に入りますか?」
「、、、あぁ、少し休む。そう言えば、携帯落ちてなかったか?」
「ありましたよ。ソファーに落ちてましたので、預かって置きました。はい、どうぞ。」
少し罪悪感を感じて下を向いて手渡す。
父親と会っていたとバレると困ると思い、履歴を勝手に消した。
冷静になって考えると、勝手な行動に仁が怒る気がした。
よって証拠を隠滅した。
逆に父親と連絡先を交換して、次回からは直接連絡を取れるようにした。
だってやっぱり、、彼の血の繋がった親だから。