愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
すると背後から声を掛けられた。
「仁、どうした〜?そんな可愛い子捕まえてナンパかぁ〜〜?」
その声に、はっとなってようやく体が動いた。
「ちげぇーよ、逆だ逆。帰ってすることあるから早く帰りたいんだよ。」
そしてちらっと横目で女を見る。
「あんたも帰んな。何度言われても結果は同じだ。分からないのか?あんたみたいな女、嫌いなんだよ。、、、、海生いくぞ。」
そういってスタスタと大股で歩く。
「おぉ〜怖っ。モテる男は違うねぇ〜、、。君、ごめんね?あいつ冷たくて。俺で良かったら話聞くよ?、、、、どうかな?」
海生はにっこりと女に微笑みかける姿が視界に入ったが気に止めずにその場を立ち去ったのだった。