愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
「ほら、あいつの家庭環境は最悪だったから、人一倍そういう心の痛みに敏感なんだよ。」
「、、、わかります。彼はいつも私が家族に置いていかれた事に過剰に反応して慰めてくれますから。、、、本当はそれが原因じゃなくても、、、。」
こうやって海生と仲良く打ち解けるなんて思っていなくて、仁に少し近づけた気がした。
「仁の若い頃の話、聞かせてあげるよ。」
「えっ!本当ですか?聞きたいですっ、、!」
そのあと2人で笑顔でお茶を楽しみ、その場で連絡先を交換して別れた。
まさかそれを仁が見ていたなんて、この時は気づいてもいなかった。