愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
小さな部屋のアパートで、小さなベットに横になる。
広い部屋にいると、あの楽しかった日々を思い出してしまいそうでワザと小さい部屋にした。
今の自分にピッタリだと思う。
心を落ち着かせて、彼を思い浮かべる。
資料以上に魅力的な人だった。
ただ、、とても冷たい人。
そういった人間にあまり会う機会がなかったからか、正直怖かった。
凄まじい威圧感に汗が止まらなかった。
でも〝ShinonOme〟の未来を思うと自然と手を伸ばせた。
絶対に口説き落として見せる。
その日は気を紛らすように、紙と鉛筆を取り出しデザイン画を描き続けたのだった。