愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
「先日、友人から誕生日に服をプレゼントして貰いましてね?ありそうでないそのデザインと着心地に魅了され、そのブランドのセレクトショップに自ら買いに行きました。たまたま寄った本屋で貴方のご主人が表紙の雑誌が目にとまり買って読んで見ると、貴方があの服をデザインした事が分かってもう、感動しました!友人も貴方のデザインした服のファンらしくて、同じマンションに住んでいる事を自慢したかったくらいです。」
「そんなっ、、、嬉しいです、、、、!ファンになっていただけるなんて夢みたいです。〝ShinonOme〟の唯一の生き残りとして話題性はかなりありましたから最初は皆さんの目に触れる機会もあるかもしれません。それにモデルさんの、、仁さんのお陰です。でも本当に大変なのは次です。次こそが、実力を試されることになります。皆さんの期待に応えられるよう、精一杯素敵な服を作りますっ、、、!」
オーナーの優しい笑顔に勇気づけられ、一気にやる気が浮上する。
エレベーターがオーナーを最上階に送り届けてから、自分の階のボタンを押し下の階に向かった。
すると丁度、エレベーターが開くともう1つのエレベーターが開いて彼が出てくる。