愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~


「仁さんっ!今帰りですか?」







会えたのが嬉しくて、駆け寄ると彼は私が乗ってきたエレベーターを凝視する。

そして怪訝な顔をした。








「、、、なんで上から降りてきた?」

「え?あぁ、、、それはオーナーさんと下でお会いしまして急いでらしてたように見えたので先に最上階へ向かったからですね。そっ、そんなことより仁さんっ、、!嬉しい事があったんです!!!オーナーさんが〝ShinonOme〟の服を着てらして!!ご友人もファンになって下さったようなんですっ!!っ、、これも全部仁さんのお陰です!!!!」







すぐさま話題を変えた姿見て、仁は眉間に皺が寄る。








「そうか、それは良かったな。」


喜んでくれると思っていたのにまるで人ごとのように言われ、ショックを受けて彼の顔をまともに見れない。

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