愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
「、、、あぁ。」
少し気まずそうに目をそらす姿に、胸が締め付けられる。
「、、昨日はすみません、、。運んでいただいて貰ったみたいで、、、。それに、、その、、、、。」
お互い黙り込んでいると、静かな寝室に携帯の着信音が鳴り響く。
真澄は慌てて携帯を探すと、隣の部屋から聞こえる。
作業場に置きっぱなしにしていた事がわかり、急いでベッドから降りようとすると下半身に力が入らず床に転げ落ちそうになった。
すると身体が浮いて衝突をまのがれた。
上半身が裸姿の彼に、ベッドのシーツごと抱き上げられていてまだ目が完全に醒めていない状況でのその高さに、恐怖を感じて思わずキツく抱きつく。
「、、悪い。怖かったか?携帯、ずっと鳴ってる。急用じゃないか?このまま連れて行ってやるからつかまってろ。」