愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
「大丈夫だ。、、、ちなみにその美加子さんって誰だ?」
「母の妹さんで私の叔母にあたる人です。ずっと仁さんを紹介して欲しいと言われていて、なかなか時間が合わなくて痺れを切らせてしまったみたいです。午前中のうちに一緒に顔を見せに行って下さいますか、、?」
少し気を落として、彼を見上げる。
本当は紹介したくなかった。
母と歳の離れた叔母は、50代とは思えないほどの美魔女で女の自分も惚れ惚れするほど。
でも唯一の親族に当たる存在で、いつまでも合わせない訳にはいかない。
あまり乗り気では無いその雰囲気を感じ取ったのか、優しく声をかけてくれる。
「、、、もしかしてあまり会いたくないのか?それなら理由をつけていかなければいい。無理に行く必要はない。」
後ろから抱きしめられて、泣きそうになった。
もしかして今日、仁はオフなのか。
それならずっと、、、、こうしていたい。