愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
チラッと真澄を見る。
今は好みが変わったのか、、断然真澄の方が可愛く見える。
元々可愛い顔をしているが、最近は色気も増して柔らかな肌に触れれば途端に身体が熱を上げる。
誰かに取られるんじゃないかと不安になる程。
服を遠慮気味に握る真澄の手を上から握る。
それに驚き、顔を上げる。
眉を下げて不安げに揺れる瞳。
それを見て、思わず引き寄せ抱きしめる。
「えっ、、!?っ、、仁さん!?」
「私は、愛のない家庭環境で育ちました。結婚だってするつもりはなかったんです。でも彼女と結婚出来た事が、、、人生最大の悦びです。今はそう、、思っています。」