愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
「えっ、、?冷静になってって、、もしかして離婚せずにその子を育てるって、、事、、?」
さっきまで饒舌だった美加子が、信じられないといった顔で途切れ途切れに言葉をかける。
「、、、どうでしょうか。でもあいつの、、真澄の産んだ子供なら育てられるかもしれないですね。それくらい、真澄が好きですから。」
そんな言葉に美加子は表情を歪め黙り込む。
そのまま静かに、真澄と過ごした部屋を出る。
真澄が産んだのなら、、、きっと愛せる。
でも、今はまだ時間が欲しい。
その事実を受け入れられるだけの時間が、、。