愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
少しは母親に近づけているのか、海生にそんな事を言われつい、嬉しくなってしまう。
「何々?凄く気になる。でもま、、真澄ちゃんも幸せそうならいいっか!なら、また会った時に聞けるの楽しみにしとくよ。」
そう言って颯爽と去っていった。
真澄も海生と別れた後に直ぐにタクシーがつき、乗り込んで家路についた。
キッチンに脚立を幾多も出して、料理に取り掛かる。
自信のある卵料理。
彼が喜んで食べてくれる姿が目に浮かんで、鼻歌まで口ずさんでしまう。
妊娠を伝えて、また前のように此処で一緒に暮らせるだろうか。
お腹の子と一緒に抱きしめてくる?
今日、伝えるんだ。
、、、、この想いを。
愛しい貴方の子供を授かって、こんなにも幸せだという事を。