愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
「仁さんなら、離婚後もすぐにでも結婚相手が見つかりますよ、、その方の籍に入れば山下に戻らなくて済みます。それにモデルだって仁さんと専属契約したいアパレルブランドは山ほどありますから心配いりません。仁さんは安心して、私から解放されていいんですよ?」
ゆっくり深呼吸をする。
そして目に手を当てながら、声を絞り出す。
『離婚、、して下さいませんかっ、、、?』
どうか気づかないで欲しい。
、、、、、こんなボロボロの自分に。
そのまま下を向いたまま、彼の言葉を待つ。
「、、、、分かった。お前がそれを望むのならそうする。ただ、離婚するのはこの新作を発表してからでいいか?これが最後の仕事だ。これまでは俺にやらせて欲しい。」