愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
「、、、分かった。言い出したら聞かないだろうから、そうさせてもらう。今は大事な時期で色々とキツイだろうから今日は帰る。打ち合わせもあるだろうから、またちょくちょく来る。ショーの日程が決まったら、俺も一緒に行くから連絡してくれ。」
長い沈黙の後に、ため息が聞こえて渋々承諾してくれるものの、やっぱり最後は気遣いを見せてくれ彼の器の大きさを感じる。
普通、愛がなくとも結婚した相手が自分以外の男の子供を妊娠したと分かったら、発狂する所だと思う。
それでも冷静で、逆に身体を労ってくれる。
涙腺が崩壊して、両手で顔を覆った。
そして震える声で答える。
「、、、はい。ありがとうございます。また連絡します。あのっ、、、!本当に、、そのっ、、、こんな事になってしまいっ、、、すみ、、ませんでした、、、、。」