愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
もつれながらも階段を駆け上がり、あの部屋を目指す。
どうか、、間に合って、、、、!
煙がドアの隙間から出ていて、一瞬躊躇するがハンカチと厚手のタオルを口に当て鍵を差し込みドアを開ける。
一気に煙が部屋から吹き出し、体制を出来るだけ屈めて中へと入っていく。
煙に包まれた部屋を這いつくばって衣装部屋のクローゼットを目指す。
「っ、、!あった、、、!良かった、、、燃えてなかったっ、、!!!」
急いでハンガーから服を外してバックに詰める。
ホッとしたと同時に今、自分の置かれている現状に気づく。
急に恐怖に包まれて、身動きが取れない。