愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
熱いっ、、、!怖いっ、、!!!
お父さんも、、お母さんも、お姉ちゃんも、、、こんな気持ちだったのかな、、、。
ただ迫り来る炎に、怯えるだけで何も出来やしない。
片手でお腹に手を当てて、どうしようもない自分の愚かさに気づく。
「、、っ、、、!駄目だっ、、、この子がいるのに諦めちゃ、、ダメ、、、。」
そんな時だった。
びしょ濡れで息を切らしてこちらに近づいてくる人影。
消防の人、、、、?
「っ、、真澄っ、、!!!」
聞き間違えかと思った。
いる筈のない人物の声。