愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
想いが通じ合えたキスは、甘くて優しくてとても温かかった。
どれくらいそうしていたのか分からなかったが、小さな咳払いが聞こえて弾かれたように唇を離す。
「、、、貴方が東雲さんのご主人ですね?院内ではお静かにお願いします。それと、、お熱い所申し訳ないのですが、ようやく目が覚めましたので色々と診察をしたいのですが、、。」
言いにくそうに声をかけた医師。
「いえ、こちらこそすみません。、、外に出ていますので終わったら呼んで下さい。」
そういって離れて行ってしまった彼に、少し寂しさを感じながら医師から診察を受ける。
「貴方が此処に運ばれて来た時は驚きましたよ。、、、火事の起きた部屋に飛び込んでいったそうですね?それなのに煙もほとんど吸っていなくて安心しました。、、、これも全てご主人のお陰ですね。」