愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
疑いの眼差しを向ける彼に更に言葉を続ける。
「その際には最低1年半ほど貴方を拘束してしまうことになります。申し訳ないのですが、、、その期間、私の籍に入って欲しいんです。貴方も東雲でなければ意味がありませんから。その為、貴方の戸籍に離婚歴が残ってしまいます。その分の慰謝料は勿論払います。出来るだけお互い干渉しないようにしますし、住まいは別で構いません!!!あ、勿論他の女性と関係があっても構いませんし、、、。どうでしょう、、この様な契約結婚いかがですか?!」
興奮して最後の方は少し声が大きくなってしまった。
そして勢いのあまり無意識に立ち上がっていた事に気づき、周りをキョロキョロと確認して静かに座った。
暫く無言で俯いていた彼だったが、一度ため息をついてからこちらに視線を向けた。
「、、、結論から言うと、俺はお前の籍に入って東雲を名乗る。その間専属モデルとして働いて、時々セックスして俺との子供を作りたい。そう言う事か?」
『はい、そう言う事です。』
カフェで話す内容ではないが、お互い真剣な顔で見つめ合う。
瞬きもせず、彼の言葉を待つ。