愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~


無表情だった彼が乾いた笑いを見せる。








「残念ながらこう見えて、、女と金には困ってないんだよな。」

「えっ、、、!?で、でも!確かに山下コーポレーションには莫大な借金がっ、、、!」







予想外の返答に困惑して声を上げると、そんな私の姿を見て満足そうに口角を上げる。








「それはあくまでも俺の借金じゃない。会社が潰れようが、あのクソ親父が路頭に迷おうとも、ヤクザに売り飛ばされようとも知ったことか。」



真っ黒いオーラに包まれた彼が楽しそうに笑う。






「血の繋がった、、親なのですよね?それにっ、、代々と継いでこられた会社がっ、、!」

「お前みたいに何不自由なく、家族に愛されて育ったやつには一生分からない事だ。親は子供は選べても、子供はそうじゃない。幸いにも、もう子供じゃない。、、、捨ててやるよ。会社も、あのろくでなし野郎もな?」

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