愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~


思っていた展開にはならず、戸惑っていると口角を上げた彼が言葉を放つ。








「まぁ、、女と金には困ってないが、東雲の名前には興味がある。あとモデルにもな。」

「本当ですかっ、、!?! ?で、ではこのお話受けて下さいますか?!」








彼の気が変わらないうちに、バックから一枚の紙を取り出す。






「婚姻届です。」



そして素早く彼の前にボールペンを置く。






しかし彼は婚姻届を記入することなく呟く。




「まず、、、あんたが本当に東雲の人間かが、疑わしい。知り合いに頼まれてモデルをしていたが有名な話だった。東雲の人間は親族だけでデザイナーとモデルをこなしそれはもう、なるべくして生まれてきたような容姿の人間ばかりだと。」



そういって頭の先から視線を下の方に向ける。

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