愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~




そんな視線に気づき困ったように笑った。








「ふふっ、どこにでも、、、いるものですよ。出来損ないって。」





周りが気を遣って言わなかった事実を、ハッキリと言われ笑ってしまう。


「残念ながら、不慮の火事により家族はみんな死にました。1番出来損ないを残して。、、、これも有名な話ではないですか?しかも得意なデザインは男性ファッションです。親族に若い男性モデルが居ない為、ずっと補佐として東雲の一員として過ごしてまいりました。」

「それで、、、何で俺に目をつけた?背が高いモデルの男なんて星の数ほどいるだろ?」







理由を問われ、小さく眉を下げる。



「沢山の男性モデルさんの中で、貴方が1番お金に困っていそうでしたので、、、。それに祖父母の代まで両親ともに三世代170センチ超え。、、隔世遺伝も馬鹿に出来ませんから。何よりも、写真の貴方が私のイメージにピッタリでした。一目惚れです。是非、私の作った服を着て欲しい、、、そう思ったのです。」



そしてバックから自分の書いたデザイン画を見せる。

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