愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
「もう、これなんかっ!貴方しか似合わない服ですっ、、、!ほら!これもっ!!!」
声を張り上げて、熱弁する。
服に対しての情熱なら、誰にも負けない。
ずっとスペシャリスト達に囲まれて過ごした。
これは自分の最大の財産。
お金なんて要らない。
自分がデザインした服を消費者が手に取ってくれるならそれが1番嬉しいから。
目をキラキラさせてデザイン画に指を指して彼に熱弁する。
「、、、そんな顔も出来たんだな。」
ボソッと呟いた彼の声なんか届かないくらいに興奮して、プレゼンする。
「いかがですか?!私が東雲の人間だと信じてくれますか?この服を、、私がデザインした服を着てくれませんか?」