愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~


「嬉しい返事を頂いたので、居ても立っても居られなくて、、、その、、貴方に着て欲しい服のデザインを貴方と別れてから書き続けていたら気づけばこの有様に、、。」

「は?お前、寝らずにしてたのか?馬鹿だろお前。」

「小さいので、食事はあまり取らなくても大丈夫なんです。あと睡眠も。」






女はおどけてみせたが、苛立ちを隠せずに皺が寄る。






「取り敢えず、部屋片付けて何か食えよ。話は、、、、それからだ。」


その威圧的な声に、子供のように小さく頷いた。






片付け始めた様子をじっと見ている訳にはいかず、仕方なく散らばったデザイン画を拾い集める。




その一つを手に取り、まじまじとデザイン画を見つめる。

才能はかなりあると思う。






今までこの才能が埋もれていたのか謎なくらいだ。
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