愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
家を探していた彼も、私の問いかけに真剣に答えてくれる。
いつのまにか雑誌を閉じて一緒に生地を触りながらあのデザインに合うものを探していく。
まさに初めての共同作業。
「、、これの色違いはないのか?」
「これはこの色だけなんですっ!でも、ほらこの生地だったらありますよ?もしくはこの生地をここに使って、素材を変えてみたり。」
「それいいな。」
「そうですか?!なら装飾はあまり付けずにシンプルに!素材の良さとデザインを全面的に押し出す形でっ、、、!」
結局外が暗くなっても、2人揃って食事をすることも忘れ没頭した。
2人の話し合いは深夜まで及んだ。
夫婦になった初夜は、こうして幕を閉じた。