愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
素早く着替え、言われた通りの目的の場所に向かうとそこは都内で一番有名な不動産屋。
そびえ立つビルの前に立ち、見上げながら呟く。
「デートって、、、此処か?」
「ふふっ、そうですよ〜!これも立派なデートですよ!!ほら、行きましょう。」
真澄は俺の手を取り、中へと入る。
「いらっしゃいませ。本日はどのそうなお部屋をお探しですか?」
「彼が住んでも、手狭じゃない部屋をお願いします。直ぐにでも引っ越したいんです。出来れば、、、お風呂の浴槽が広い所がいいです。」
「、、、お前、狭い方が落ち着くんだろ?いいのか?お前が世帯主なんだから、自分の過ごしやすい部屋を決めろよ。」
そう言って視線を向けると、困ったように微笑む。