愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
ぴょんぴょんと飛びながら、部屋を見て回る。
天井も高いせいか真澄がより一層小さくみえる。
「お風呂とか凄い広さです!何人も入れそうだし、キッチンも高ーい!私、全然届かないですもん。これなら料理担当は自然と仁さんになりますね?あ、和室がある。」
すると玄関が開く音が聞こえて、誰かが入ってくる気配を感じて振り返る。
「こんにちわ、オーナーの南です。不動産から連絡を貰って。部屋の良さを伝えようと思って来てみたんですが、、その必要は無かったようですね。」
目をキラキラさせている真澄の姿を見て、優しく微笑んだ。
本当に長身なオーナー。
下手したら2メートル近くあるんじゃないだろうか?
自分よりも長身な人間に初めて会ったかもしれない。