愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~




そんな優しそうな雰囲気のオーナーに駆け寄り、あいつは興奮してオーナーの手を両手で力一杯握る。









「オーナーさん!素晴らしいですっ!!こんな部屋を探していたんです!!!まさに理想の部屋です!!!!是非此処に住まわせて下さい!!!!!!!今日からでもっ、、!」






必死な顔の真澄に、少し困った顔をした。


「それはもちろんこちらとしても嬉しいけど、、、君には此処での暮らしは少し、大変じゃないかな、、、?ドアノブや照明のスイッチも高い所に付いてるし、、、届かないんじゃないかな?」

「だ、大丈夫ですっ!そんなのへっちゃらです。お願いしますっ!!!誰かが契約する前に!!!!」






そんなあいつに溜息をつきながら、声をかける。



「確かに俺には過ごしやすいが、お前にはかなり暮らしにくそうだ。もう少し色んな所見てからでもいいんじゃないか?」

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