愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~


あれだけ寝室は1つでと言っていたのに、買ったベットはダブルとシングルを1つずつ。

意気込んだ矢先、まるで拒否されているみたいで落ち込んだ。



本当に夫婦としてやってきけるか不安が襲う。








全ての買い物が終わる頃には、彼の機嫌も直り普通に言葉を返してくれるようになった。

勢いそのまま引っ越し業者も頼んでその日のうちに新しいマンションに越してきた。







引っ越し業者と家具家電の業者と沢山の人間がマンションに入っていく。



殺風景だった部屋も、荷物が届くと途端に賑やかになり楽しい気分になる。

夕方には全ての業者さんが作業を終わらせ、頭を下げて帰って言った。





途端に騒がしかった部屋がしんと静まり返る。


< 78 / 330 >

この作品をシェア

pagetop