愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
しかし気持ちを切り替えて、あのデザインの生地を探して行く。
彼も私の追って後ろに立ち、届かない生地を取って渡す。
「これいいな。着心地が良さそうだ。」
「でも、これだとあまりインパクトがでないですし、あのデザインのイメージじゃないですよ。もっとこう、、細かくラインが入ってて、あっ!こう言うの!!!」
「ん?どれだ?」
彼は腰を曲げ、顔を近づける。
最近はこの距離も慣れて来た。
未だに少しドキドキしてしまうが、顔には出ないようになったと思う。
「これですっ、、!」
「あぁ。こういうのか。それに似たやつならさっき上の方で見たぞ。、、、こういうのだろ?違うのか?」
「う〜〜ん。柄はこんなやつのイメージなんですけどちょっと生地が硬いな。」