愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
そのうちのダブルベッドに優しく降ろされた。
そんな彼の行動に戸惑っていると完成したばかりの服を丁寧にハンガーに掛け、布団に入ってきた。
そして優しく引き寄せられた。
「仁さん、、?」
仁の鼓動が聞こえ、戸惑って言葉を失う。
つい驚いてビクッと身体を反応させてしまったが、子供をあやすように背中に一定のリズムが刻まれる。
「別に何もしない。こうやって人の心音を聞くと落ち着くっていうだろ。今日はこのまま寝ろ。明日のリハーサルに備えて。」
優しい声に力が抜けて目を閉じた。
温もりに包まれて、、、ゆっくりと夢の中へと堕ちていった。