リリーと月の魔法
母の死
なんでもない日
私はいつものように学校に通っていた。
しかし、先生からの一言で最悪な日に変わった。
リリーさんお母さんが倒れて病院に運ばれたわ、急いで行ってあげて。
私は幼い時に父を亡くし母と二人暮らしだった。
私はすぐに病院に向かった。
『お母さん!!』
『娘さんかな?』
母の近くにドクターがいた。
『はい。あの母は』
『とても危険な状態だ』
『そんな…』
私は大粒の涙が一つ一つ落ちてきた。
『リ、リリー…そこにいるの?』
『お母さん!!』
『リリーよく聞いて、貴女は偉大になるのその強さと勇気、そして優しさでお告げがくるはずよ』
母はかすれる声で伝えてきた
『お母さん?何を言ってるの?!今そんなこと言ってる場合じゃないよ!!』
『貴女は優しくて強い女性よ、それを忘れないで、お告げがきたら貴女はあの人と…』
『お母さん?!!』
『リリー愛しているわ』
母は思い残したことはないかのように
微笑み息を引き取った。
『お母さん!!!』
私は今悲しさでどうにかなりそう。
大切な母を亡くし
どこか遠い親戚のいる場所に連れてかれる。
『私に親戚なんていない、お母さんそう言ってたのに』
そう思いながら、母が言った
〝お告げ〟〝あの人〟という言葉が頭から離れないまま、布団に潜り込んだ。
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