リリーと月の魔法
その日の夜の夢。
優しい声がリリーに囁く
『リリー私の声に耳を傾けて』
リリーは白い世界で彷徨っていた
『あなたは誰なの?!』
『リリー貴女はあの人を倒さなければいけないの、貴女のお母さん、ソフィーがその力を貴女に与えました。今封印が解かれ貴女は魔女にならなければなりません』
『えっ?…あの人?お母さんの力?ねぇ!何言ってるの!!』
『みんな貴女の帰りを待っています』
『ねぇ!だから魔女とかあの人とか力ってなに?!!』
ピピピピ!!!!!
リリーの目覚まし時計が部屋中に鳴り響き
飛び上がるようにリリーは起き上がった。
『お母さんが言ってたお告げって…まさか
でも、もし本当なら私は魔法を…』
リリーはベットの上で自分の手のひらみて
ドアに向かって叫んだ
『ドアよ!開け!!』
あたりは静かなまま
『やっぱりただの夢か…』
リリーは重い足で朝食の準備をした
お昼には親戚の人がリリーを迎えにくる
どんな人かも知らない。
リリーは少し不安だった。
『これからどうなるんだろう。新しい友達できるかな。』
ため息をつきながら、リリーは家を出る支度をしていた。