リリーと月の魔法
魔女のアマンダ
ゴーンゴーン‼︎
お昼の鐘がリリーの街に響き渡る
『もうお昼か…そろそろ親戚の人がきて私は知らない街に行くのか』
リリーは住み慣れた家を歩き回っていた
母と一緒にご飯を食べたテーブル
ホラー映画を見たテレビに寝室
沢山の思い出をリリーを悲しませた
『もうお母さんはいないんだ』
涙を流しそれを邪魔するかのように
チャイムがなる
ピンポーン!
リリーは急いで服で涙を拭き玄関の戸を開けた。
しかしそこにいたの、60後半のおばあさんが立っていた
『リリーですね?』
『はい。えっとー』
『私はアストラル魔術学校教頭のアマンダです』
『アストラル?まじゅつ?アマンダさん?
えっ…?私の親戚じゃないの?』
『えぇ、親戚ではございません。ですが貴女の母ソフィーが亡くなり、封印の力が昨夜解かれたことがわかり、私が迎えにきました。ソフィーから何も聞いていないの?』
アマンダが眉間にシワを寄せ聞いてきた
『母が亡くなる時あの人がーとか勇気とかなんとか言ってたような』
頭を掻きながらリリーは答えた
『なるほど、わかりました。
ソフィーはあまりお話にならなかったのですね。では時間がありません行きましょう』
『えっ、どこに?』
『アストラル魔術学校です』
そういうとアマンダは指をパチン!とならし
立派な馬車を家の前に出した。
『す、すごい!これ魔法?!』
『ええ、さぁ!早くお乗りになって!』
『えっ、でも荷物出さないと…』
『あとで部屋に持っていきます。』
アマンダはリリーの背中をぐいぐい押して
馬車に乗せた。
すると馬車がゆっくりと宙に浮き
そのまま上へと上へと上がっていった。