リリーと月の魔法

リリーは1人になり
部屋中を歩き回っていた



『でも、魔法って杖とか箒とか使うよね？私どうやって買えばいいんだろう？？』




リリーは大きなベットに寝転び考え込んでいた…





『はぁ…どうしよう。』





『ねぇ！！重い！』




突然どこからか声が聞こえた





『えっ？！誰？！！！』






『ここ！だよ！君の背中！』




『背中？』




リリー急いでベットから起き上がり
ベットをじっと見ていた、すると





『やぁ！リリー！！』



ベット毛布から青色の小さな男の子が出てきた



『ぎゃあああああ！！！！』



『うわー！！！落ち着いて！僕は悪いものじゃない！』



『私の手のひらぐらいしかない…おばけじゃないの？』



リリーは自分の手のひらほどの小さな男の子に驚いていた、リリーと同じ瞳の色青い男の子。



『あなたは誰なの？天使さん？』



『僕は天使じゃない、君の妖精みずって言うんだ』



『よ、妖精？私の？』



『そうさ！いつも君のそばにいたんだ、見えてないだけで…』



『私が生まれてから？ずっと？』




『そうだよ！』


『どうして急に見えるようになったの？』



『それは封印されてた魔法が君の中で解かれたから』



『私の中で？』



『夢を見たでしょ？お告げの夢』


リリーはあの不思議な夢を思い出した
白い世界を彷徨い、どこから声が聞こえたあの夢を。


『みた、お母さんの力がどうとかって…』



『君にも元々力はあったが、魔法が使えない世界では封印され、君のお母さんが亡くなった時お母さんは自分の全ての力を君に捧げたんだ』



『そんなことできるの？』



『もちろん、だから君は夢を見て封印を解き僕が見えるようになったんだ』



『そうなんだ、なら本当に私は魔法使いなんだ…でも、魔法使えないよ！』



『今は魔法なんて使えないよ！未成年魔法使いが杖なしで魔法なんて滅多に使えないよ！強力な魔法力がないと！』



『やっぱり杖使うんだね…でも！私お金が…そのなくて…』




『心配しなくていいよ！お金ならある！』




『みずが持ってるの？』




『僕じゃない！左にある青くて小さな青い箱あるでしょ？それに触れてみて』




そう言われてリリーは青い箱をみつけ触れてみた




ガチャッ




『えっ、触れるだけで開いた 中見てもいい？』


『もちろん！』


リリーは青い箱を開け中を確認してみた



中には沢山の金貨が入っていた
それをみたリリー驚き妖精のみずに聞いた



『これどうして？！なんでこんなに？！』




『リリーこの家は元々ソフィー達の家だったんだ、この家を出る前に必ず我が子が帰ってきたときに使うからと言って沢山お金を残してくれたんだ』




『お母さんの家…私のために？』




『そうさ』




リリーはまた大粒の涙を流し青い箱を抱きしめていた



自分は1人じゃない。そう心から思えたのだ