すきだってこと、しらないでしょ。
それだけ言うとすぐに電話を切った雅
…相変わらず雅が読めない


「さっきごめんね、ほんとに体調悪いのかと思って心配しちゃって」


『いえ、全然大丈夫です!』


「例の彼氏?あ、彼氏かどうかはわかんないのか」


『う、はい…』


「大丈夫、さっき俺が魔法かけたから」


魔法…?
この人も、優しい笑顔の奥でなに考えてるのかわかんないよ…


「柊 侑斗です、また大学で見かけたら声掛けてよ」


「千晶」


柊さんが、そう言ったのとほぼ同時に
部屋の扉が開いて、そこには雅がいて



< 121 / 135 >

この作品をシェア

pagetop