素直になれない、金曜日

土曜日の決心

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お昼休み、教室でお弁当をひろげながらみんなでお喋りタイム。



「うわ、もう明日文化祭か〜」

「早いよねー」



わいわいがやがや。

教室の真ん中で、机をくっつけてこんなに賑やかにご飯を食べる日が来るなんて、入学式の日の私に教えてあげたらどんな顔をするだろうか。



────由良ちゃんと仲良くなって、瞬く間に私の世界はひろがった。



由良ちゃんの周りの友達たちとも話すようになって、仲良くなって。

こうやって休み時間を一緒に過ごすまでになって。



『私とは住む世界がちがう』なんて卑屈になっていたけれど、本当にただの偏見だったんだなあと実感する。


話してみればみんな気さくでいい人たちばかりで、もっと早く仲良くなれたらよかったのに、と後悔したほどだ。



そんな今日は、ついに文化祭前日。
その準備のために、今日は土曜日だけど特別に登校日なのだ。



お祭りモードの校舎は、全体的に浮かれた雰囲気に包まれている。



私たちの学校の文化祭は、明日、日曜日が他校生も校舎に入ることができる一般公開日。

そして二日目の月曜日は在校生と卒業生、その家族だけに限られる限定公開日。


二日目の閉会式が終わった後の後夜祭まで含めてが私たちのお祭り期間だ。





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